ゴレスターン(21)

 ゴレスターンの第17話から。     何人かの人々が私と共に座っていた。彼らの外見は善によって飾られていた。大人たちの一人がこの人々を善き人々と思い、年金を定めた。彼らのうちの一人がたまたまダルヴィーシュとしてふさわしくないことを行った。その人物のダルヴィーシュに対する好意は失われ、ダルヴィーシュたちの市場は寂れた。私は友…
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カスィーダ~ファッロヒー(1)

 13世紀までイラン文学の主流を占めていたカスィーダ(頌詩)詩人たちは、支配者に仕え、その業績や人物の偉大さを讃えることにより日々の生活の糧を得ていました。  そのため、詩才を持つ人物の中には、自分を高く評価してくれる支配者を求めて旅をする者もありました。  今回ご紹介する詩人、ファッロヒー・スィースターニーもそうした詩人の一人…
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ハキームの裁き~その2

 三人の兄弟は自分たちのことについて話し、道中起こったことについて説明しました。  ハキームは言いました。 「肉屋の前で見た二種類の肉は、二種類の人生と二種類の考えの例であり、善と悪のしるしです。悪くなった肉は、堕落し、人生を浪費している男女の生ですが、それを求める人は多い!しかし、新鮮な肉は、良い性質を持ち、良いことをしている男女…
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ゴレスターン(20)

ゴレスターン第一章第十六話から  ある一人の仲間が好ましくない運命についての不満を我が許にもたらした。 「私は日々の糧を十分に持っておらず、妻と多くの子を抱え、困窮の荷には絶えられず、度々我が心には他の地に移り住もうかという考えが浮かんだもの。私が暮らしているやり方について、我が善悪を知らぬ人々が住むであろうような地に。 …
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カスィーダ~サアディー(1)

 カスィーダ(現代ペルシア語の発音ではガスィーデ)は、13世紀に起こったモンゴルの侵略以前に、イランの詩人たちがよく謡った詩の形でした。  カスィーダは特に頌詩と呼ばれる支配者を讃えるための詩に使われることが多く、様々な技巧を凝らして支配者がいかに優れた人物であるか、いかにすばらしい統治を行っているかを讃え、統治者たちはその死を理解で…
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ハーフェズ廟

 イランで最も有名な詩人の一人、ハーフェズは、以前にご紹介したサアディーと同じシーラーズに生まれ、シーラーズで亡くなりました。  イスラーム圏各地を旅して歩いたサアディーと違い、ハーフェズは人生のほとんどをシーラーズで過ごし、シーラーズへの愛着を詩の中で表しています。  ハーフェズはシーラーズの郊外に葬られ、現在はそこに瀟洒な廟…
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ハキームの裁き~その1

 ある日のことです。  人生最後の日々を過ごしている老人が、三人の息子を自分の周りに集め、寝床に横たわり、咳をしながら言いました。 「ワシ…の…せがれ…たちや。ごほごほ…言い残しておきたいことがあるのだ。わしはざ、ざ、財産を、おまえたちさ、さ、三人の一人に、に、に残そうと思って、て、いる…」  まだ言葉を全部言い終わっていなかった…
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ゴレスターン(19)

ゴレスターン第一章第十三話から  私はある一人の王について聞いたことがある。王は快楽の中で日を過ごしており、酔った挙げ句にこう言っていたという。      「我々には世においてこの一瞬よりも快きものはない      善悪を考えることも、他人に関する悲しみもない故に」  寒さの中、外で寝ていた裸のダルヴィーシュがそ…
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獄中詩~マスウード・サアド

 イランでは、宮廷詩人が支配者に仕え、支配者を讃える詩を華麗な言葉で作り、支配者の権威を内外に知らしめる役割を果たしていました。  支配者にとって優れた宮廷詩人の存在は必須であり、また、以前にご紹介したルーダキーのように、支配者に影響を与えることのできる詩人もいました。  このように、支配者と密接な関係にあった詩人たちは、支配者の手…
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ダーナーとナーダーン

 ダーナーとナーダーンという名前の二人の男がいました。  二人は仕事を探して一緒に旅をしていました。  道を行くうち、分かれ道にやってきました。  ダーナーは言いました。 「一人が一つの道を選んだ方が良いだろう」  ナーダーンもそれに賛成しました。  ダーナーは右側を、ナーダーンは左側の道を行きました。  ダーナーは歩き続…
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ゴレスターン(18)

 ゴレスターン第一章第十二話から。  ある不正な王の一人がある隠者に尋ねた。 「行の中でより優れているものはどれであろうか?」  隠者は言った。 「汝には昼寝が良かろう。その間は一時も人々を傷つけぬであろうから」      私は午後、圧制者が眠っているのを見た      私は言った「これは災難であり、彼を眠りに導…
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恋する悪魔(1)

 王子様は散歩をしに出かけました。  お母さんはお昼になったので、王子様のお昼ご飯を箱の上に置きました。それから箱が動き出すまですぐでした。  娘は王子様に近づいた時、王子様に渡そうと指輪をパンの間にはさみました。  王子様がパンを開くと、従兄弟の結婚式の時に馬に乗って現れた娘の手に輝いていた美しい指輪が、パンの間にあるのを見つけ…
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ゴレスターン(17)

 ゴレスターン第一章第十一話から。  一人の神に受け入れられたダルヴィーシュがバグダードに現れた。ハッジャージ・ユースフ(※)はその知らせを受け、彼を呼び、言った。 「私に善き祈念(ドゥアー)を行え」  ダルヴィーシュは言った。 「神よ、彼の魂をその手に取り給え」  ハッジャージは言った。 「神に対して何という祈念を…
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マスナヴィー~サアディー(1)

 サアディーのマスナヴィー(詩の形の一種)の一つから。 喜ばしき薔薇よ!お前は選ばれることだろう アーダムの一門(※1)が咲き誇る花園から 奴隷たちの群れは耳輪をつけ(※2) 貴人たちは賜衣を肩の上にかけている 見よ!この長いカバー(※3)の裾は 埃に汚れてはおらぬ! 最上の美を持つ妖精のような乙女よ! 呪われた…
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恋する悪魔(1)

 昔々のお話しです。  美しい娘を持つ夫婦がいました。  夫婦が住んでいる村の近くには、村の娘たちの恋人の悪魔がいました。  この美しい娘のお父さんも、自分の娘を悪魔の奥さんにしたいと心から願っていました。でも、この娘は悪魔のことが気に入らず、お父さんは娘を叱っていたものでした。「最後には、悪魔はお前のことをさらっていくだろうよ。…
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ゴレスターン(16)

 ゴレスターン第一章第十話から。  この物語の最後の詩は、国連本部前にある世界各国の詩人の詩の一つとして紹介されているものです。  他人の痛みを分からない人は、人としての価値がないというその言葉は、宗教や国家の枠を超え、人として最も大切なことを示しているように思います。  私はダマスカスの大モスクで預言者ヤフヤー(…
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マヌーチェフリー~雪の情景から

 沙漠の暑い国だと思われがちなイランですが、実際にはかなりはっきりとした四季があり、冬には雪も降ります。  そうした冬の情景を謡った詩をご紹介しようと思ったのですが、これが意外と見つかりません。  ようやく見つけた詩が、11世紀初頭に活躍した詩人、マヌーチェフリーの詠んだ雪の詩でした。  マヌーチェフリーは自然の描写に優れた詩人で…
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ダーネ・アナール

 昔々、碧いドームの下に一人の王様がいました。王様には子どもがいない第一夫人と、40人の息子がいる第二夫人がいました。  王様の第一夫人は、いつも、息子が授かりますようにと神様に祈っていました。  ある日、第一夫人の召使いが、一人の占い師を連れてました。占い師はこう言いました。 「私はあんたにこのざくろをあげよう。あんたはそれを食…
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